転職したり、結婚したりしてたら、更新おろそかになってました…。


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カテゴリ:読書欲( 52 )

a0025035_11473632.jpgバイオ関連の仕事をしている人に、
「相~当、面白いっ!」とオススメされて読んでみました!

予想していたのは、「動物のお医者さん」でしたが、ちょっと違いました。
ず~~~っと、マニアックです!

菌が目に見えるという、沢木惣右衛門直保が主人公です。
彼が大学に入学するところから始まります。

最初は殺人事件か?と思わせる展開で、ドキドキしていると、沢木君の指導教授になる樹慶蔵教授が「キビヤック」という、エスキモーの人たちが作る「海鳥をアザラシの中に詰めこみ、地中に2年間埋めて作る伝統的な発酵食品」の発酵して液状になった内臓を啜っているシーンが出てきたのでスプラッタ漫画かと思いました!

他にも「チャングムの誓い」で登場した、「ホンオフェ」という、ガンギエイ(洪魚:ホンオ)の身を壷などに入れて醗酵を促進させたものの切り身を樹教授に食べさせられたり、変わった発酵食品が登場します!

沢木君が目に見えるという、菌達はユーモラスです。
日本の菌はちょん髷になってたり…!

しかし、あまりにも菌がたくさん登場してくるので横の解説を読まないと
意味が分からないところも結構あります。
あと、言葉も生物、農学系の知識がないと分からないところもあります。
あの悪名高いO-157が「かもして~、殺すぞ~」って言ったりするのですが、
「かもして~、」は「発酵させて~」って意味みたいです。

普通の漫画じゃない漫画を読みたいときは、すごくいいかも!
2巻も絶対に読みたいです!
ちなみに2巻は10月21日に発売みたい。

出版社:講談社
マニアック度:★★★★★
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by spring-springer | 2006-09-04 11:48 | 読書欲
a0025035_14213231.jpg先日、再来年のNHKの大河ドラマに決まった、
「天璋院篤姫」(上)(下)巻を読み終わりました。
作者は、宮尾登美子です。

フジテレビの大奥で篤姫を菅野美穂が。
和宮を安達祐美が演じてました。
NHKでは誰が演じるのか楽しみ!

しかし私が思いつく女優さんだと、仲間由紀絵は、今回の「功名が辻」の千代だし…。
松嶋菜々子も、「利家とまつ」の「まつ」を演じたし、米倉涼子も「宮本武蔵」でおつうをやったしねぇ。
適当な人が思い浮かばない~。

どんなおはなしかとというと、薩摩島津家の分家に生れた篤姫は、よい心ばえの学問好きな姫に成長し、藩主斉彬の養女となった。聡明な人柄を見込んだ斉彬は画策の末、篤姫を13代将軍家定の正室として江戸城に送りこんだ。大奥3千人を統べる見事な御台所として、病弱な夫との形ばかりの結婚に耐え、義父の秘命を果たそうと努める篤姫。(ここまで上巻)

名ばかりの夫、将軍家定の急死、継嗣をめぐる幕府内の凄じい対立、強力な後楯斉彬の死去と、重なる困難の中で篤姫は、大奥を預る総帥として振い立つ。14代将軍家茂の名目上の母として、皇妹和宮の降嫁を迎え、女の幸せとは遠く、ひたすら徳川宗家のために力を尽くす篤姫。

上巻はあまり、篤姫の存在感が弱いような気がしました。
徳川の御台所だという自覚がないせいかもしれません。
利発かもしれないけど才気を感じさせるような展開ではありません、
むしろ、薩摩藩主の斉彬の駒として、手のひらでしか動いない印象が。
個人的にはお付の「こぶ」幾島が好きです。

下巻になると、徳川の大奥の総帥であるという責任感から、
生き生きとしてきます。特に和宮が降嫁してきてからが面白い展開に!
読んでいて爽快感があります。
「女にとって嫁ぎ先、すなわちそこが死地。」という覚悟にぞわっ~。ときました。
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by spring-springer | 2006-08-25 14:24 | 読書欲
ずっと読んでみたかったのですが、なんとなく手に取らずにいました。 soko0629さんの感想を読んで、やっぱり読んでみようと思いました。

内容は、足が悪いジョゼは車椅子がないと動けない。ほとんど外出したことのない、市松人形のようなジョゼと、大学を出たばかりの共棲みの管理人、恒夫。どこかあやうくて、不思議にエロティックな男女の関係を描く表題作「ジョゼと虎と魚たち」。他に、仕事をもったオトナの女を主人公にさまざまな愛と別れを描いて、素敵に胸おどる短篇、八篇を収録した珠玉の作品集です。

どの作品も、愛における、女のずるさ。男のずるさ。が印象的でした。
20年も前に書かれた作品とはどれも思えませんでした。

たとえば、夫に若い愛人ができて、その子と結婚するために出て行ってしまう話などは、
妻は夫を声をあげて泣き、見苦しくするようなことはしません。ただ、夫の好物のお弁当を作ってもたせてあげるのです。夫も、本当はお前と一緒にいたいんやけど…。などといって、淡々と出て行きます。はっきり言って驚きました。別れの際にこんなにも淡々とできるのだろうかって。

表題作のジョゼは、すばらしいです。
本当に好きな人ができたら一緒に虎を見てみたいと思っていたジョゼ。
そして、水族館に行った日の夜更けジョゼと恒夫が魚のようになります。

最後のシーンでは、ジョゼは二人の関係を魚のように「死んだもんになっとる」と言います。
そして、ジョゼも恒夫もこの関係が永遠に続くとは考えていません。
彼らの間に「永遠の愛」なんてありえないから「死んだもん」になっとる。のかもしれません。
「死んだもん」になったことによって、彼らの愛は「永遠の愛」になるのかもしれません。
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by spring-springer | 2006-07-01 11:50 | 読書欲
a0025035_1353479.jpg友達が、とってもオススメしているので読んでみました。

「道草」は、ホームレスに憧れホームレスになるサラリーマンの話。
「拝啓、僕のアイドル様」は、アイドルの追っかけのオタクの話。
「ピンボケな私」は、好きな男の子に騙されてしまう、フリーターの話。
「Over run」は多重債務者の男が振り込め詐欺を働く話。
「鳴き砂を歩く犬」は、売れないお笑い芸人の話。

の5編からなります。

私が期待しすぎたのか、確かに面白いとは思うけど、
お笑い芸人「劇団ひとり」だから売れたような気がします。
お笑いの人が予想以上に面白い小説を書いたけれども、本職の作家の域には達していない感じ。

その理由を考えてみたけれども、多分本人も言っているようにネタ帳から出たアイディアなので、どうしても不自然な感じがしてしまうのです。もちろん小説は作り話でOKなんだけど、ネタというかオチのために話を盛り上げている感じ。5編にちょっとづつ関連のある人物が登場するようになっているのも、ちょっとこじつけっぽいところが・・・。こういうのを描くのなら、やっぱ山田詠美さんとかがうまいと思います。

ところどころ、光るアイディアはあるんだけど、なんとなく本当の不幸ではなく、あくまでもプチ不幸な感じ。今の時代の雰囲気だから、本当のどん底の不幸というよりは、なんとなくリアリティのない不幸なのか、この登場人物たちの性格が楽観的なのか、あくまでも不幸がプチ不幸なところが、この本の面白さとだめな部分との諸刃の剣になってる気がします。
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by spring-springer | 2006-05-16 15:38 | 読書欲
a0025035_13552193.jpgあんまり安野モヨコって好きではなかったのですが、この漫画を読んだらちょっと好きになりました!(もう一年以上前の作品ですが。)

安野モヨコ(漫画の中では「ロンパース」という名前。)が日本で4本の指に入るオタクの教祖・庵野秀明(漫画の中では「カントク君」という名前。)(「新世紀エヴァンゲリオン」「キューティーハニー」等の監督)との結婚生活を描いた漫画です。

彼女は最初、一般的な「モテる女子」になりたかったから、オタクとは付きあいたくなかったみたいです。でも、カントク君と結婚してからは、最初はそのオタクっぷりに驚きながらも、だんだん彼のオタク色に染まっていくところが面白い!逆に、カントク君もロンパース色にだんだん染まっていくところが面白いです。夫婦って似てくるものなんですね~。

彼女の凝ったインテリアのお部屋をオタク色に染められていく、ロンパースが「20代の見得と欲望と汗の結晶が…」というセリフがあります。私はまだ、現在の居心地のよい自分の趣味に包まれた部屋を「たとえ好きな人でも壊されるのは嫌だな~。」と思っちゃうのですが、それに巻き込まれていくのも楽しそうなロンパースを見ていると「そういうのも楽しいかも」って思いました。二人で何か作り上げる方が、自分の好きなものだけに囲まれているより楽しいかも。

カントク君が結婚した時に、ロンパースに言ったセリフが「死ぬまでに立派なオタクの嫁にしてやる。」が最初読んだ時にはおかしくてゲラゲラ笑っちゃったのですが、後でもう一度読み直したときに、とても彼らしい愛のセリフだわ~。と思えてきました。
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by spring-springer | 2006-05-11 14:14 | 読書欲
a0025035_15144683.jpg先日刈ってみ読んでみました。電車の中で読んでいたのですが、鼻の奥がツーンとしました。電車の中で読んでいると「ヤバイです。」という書評はあながち嘘ではありませんでした。

東京の中心に独楽の軸のように立っている、東京タワーに吸い寄せられるように上京してしまったリリーさんとお母さんのお話です。

「母が小さく見えたのは自分の身を削って自分に分けてくれたからだ。」
とか

「大切なのはどこに住むかじゃなくて、誰と一緒にいるかだ。」
と言うのが胸にしみました。

先日亡くなった久世さんがドラマ化しようと奔走していたそうですね。
彼の手がけた作品はお正月の向田邦子のドラマしか見ていませんが、
とても大好きだったので、かなり残念です。ぜひ、彼の演出で見てみたかった!
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by spring-springer | 2006-03-17 18:10 | 読書欲
a0025035_14392870.jpg話題になっていたので、読んでみました。
薄いので読みやすく、電車の行き帰りで読むことができました。

基本的に、このブログは楽しいことしか、書かないというのが方針です。

しかし、これを読んだ感想はというと、とにかく「感じが悪い」
「負け犬の遠吠え」は、言葉がセンセーショナルな中にも、
「先に、『私、負けました!』って言ったほうが生きやすいでしょ!」
という酒井さんポリシーが軽妙な文章で語られていて、面白おかしく読めました。

でも、この作者は、「下流社会」という言葉を使って、
読者の不安感をあおっているように思えました。

多分、この著者に言わせれば、「好きなように生きることが何で悪いの?」と言ったら、「そういう発想自体が、下流的発想だよね。」と言われそうです。

最初、著者は「自分の意識、そして努力によって、上流・中流・下流と分けられる。下流のものは無気力に多い。」と言っている割には、変なサンプルを出し、意識、努力以外の理由で上流、中流、下流を導き出しています。

しかも、サンプルが少ないうえに、そのサンプルから彼が導き出している答えが強引でなんとも感じが悪い。例えば、下流の女性は、歌い、踊ることが趣味。下流の男性は、スポーツなどあまりアクティブなことに興味がなく、パソコンが趣味でフジテレビをよく見ている。上流の人の趣味は、テニスとゴルフ。海外ブランドにこだわるのは下流に多い。下流の女性はファッションに興味がない。

全部、「は~?何言ってるのこの人?」って思っちゃいました。
彼のサンプルのカテゴライズによれば、自分自身の年収でも中の上であると思います。

しかし、もともとダンスは好きだし、最近はじめたゴルフだって、興味を持ったからやっているのであって、それを下流とか、上流とか言われるのは嫌ですね。だって、趣味なんて好きなこととを、自分をリフレッシュさせるためにやってるんですもの!

納得できるところもあって、「コミュニケーション能力が低いと、下流になりやすい。」ということや、「『自分らしさ』を追求するといって、現実から逃げている。」というのは、なるほどな。と思います。そして、本当に「自分らしさ」を追及する人は、「実行」しているというのは、事実だと思います。

昔の日本は「一億総中流」だったのが、今では、「だんだん差がつく社会になってきたなぁ。」とみんな感じていると思います。そんな雰囲気をうまく掬い取ったのがこの本かもしれません。でも、それを住んでいる地域だとか、親の年収だとかで下流と上流が決まるとは思いません。むしろやっぱり、本人の努力、意識だと思います。
「現在、意識が低い親に育てられた子供は意識が低い」というのは、違う気がします。私の知っている人でも、そういう人もいれば、そうでない人もたくさんいます。

大学生のときに、家庭教師のアルバイトをした時だって、お金持ちの子でもやる気がなければ、一切勉強できなかったし、あんまり裕福でなくても、やる気のある子は勉強していたし、やる気のない子でも、突然何かのきっかけで、勉強する気になり、成績が伸びた子もいました。

「もっと豊かな暮らしがしたい。」と思う人は努力するものです。

それに、私は、現状維持が悪いとは思いません。人間ある程度のところで満足することも必要だと思います。人間の欲なんて尽きないものだし、それとうまく折り合いをつけていくのが、人間だと思うからです。結局のところ、金銭的に下流に行くのも自分次第だし、上流に行くのも自分次第。そして、その生活を楽しめるか楽しめないかも自分次第だと思います。

私は、お金がないよりは、あるにこしたことがないとは思いますが、
富が必ずしも幸福に結びつくとは思えません。

出版社: 光文社新書
定価:  ¥819 (税込)
著者:  三浦 展
評価:  ★★★
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by spring-springer | 2006-01-18 15:01 | 読書欲
a0025035_2032074.jpgなんとなく手に取りました。

しばらくは、日本茶とか中国茶がお気に入りで、紅茶からは遠ざかっていたのですが、これを読んでからは、断然紅茶が飲みたくなりました!

紅茶の歴史から、マナー代表的な紅茶の銘柄、入れ方、テーブルウェア、などをわかりやすく記してあります。だから、紅茶入門書としてはとてもいいと思います。

それから、上杉忠弘さんのイラストがとても愛らしくて素敵です。
イギリスに行って、アフタヌーンティーを楽しみたくなります!

とりあえず、イギリスに今すぐ行くのは無理なので、
近々、銀座のマリアージュフルールか、
前に行ったベノアティールームにでも行ってみたいなぁ~。

出版社: ベストセラーズ
定価:  ¥1,470 (税込)
著者:  斉藤 由美
イラスト:上杉 忠弘
評価:  ★★★★
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by spring-springer | 2005-11-03 20:41 | 読書欲
a0025035_17235188.jpg2005年度の第53回 日本エッセイスト・クラブ賞受賞作品です。
今、郵便局問題が話題になっているし、四国の丸亀、郵便局、日露戦争、電報検閲がいまいち私の頭の中で結びつかなかったので、興味をそそられました!


プロローグ 発見された電報検閲記録
1 検閲と電報
2 開戦―電報検閲の開始
3 電報検閲のシステム
4 続出する差し止め・削除―旅順攻囲戦
5 老兵たちの戦場―遼陽・沙河・奉天
6 手さぐりのメディア管制
7 防諜から世論統制へ―ポーツマス講和会議
8 戦場からの手紙―もう一つのメディア
エピローグ 悲壮美の日露戦争

四国の丸亀というと、金毘羅さんの近く。
前に旅行に行ったときは、のんびりとしたイメージだったので、
100年前には、そこが軍都として存在していたことすら、知りませんでした。

日露戦争中には、新聞記者たちが、毎日のように本社に電報を送っていたけれども、
郵便局(昔の逓信局)では、電報の検閲が行われ、送られなかったり、
一部文面を削除された電報があった!
というのを詳しく調べていった本です。

本を読んでいくと、かなり細かい検閲が入っていて、またさらに、
その後、軍の検閲や、新聞社内での自己検閲が入るというのを知り、驚きました。

それから、新聞報道にも、問題があって、兵士たちの生の声というよりは、
軍人たちの英雄美談に、記事を仕上げていってしまった、時代の流れ。
新聞社の報道に対する姿勢もうかがえました。

最初とても難い本だと思いましたが、
かなり面白く読めます。オススメです!

出版社: 朝日新聞社
定価:  ¥1,365 (税込)
著者:  竹山 恭二
評価:  ★★★★★
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by spring-springer | 2005-10-19 17:53 | 読書欲
a0025035_1144912.jpg神話のような物語です。
「お前は、父を殺し母を犯しその姉も犯すだろう。」
と予言された。15歳の少年の物語です。

戦時中にすっかり記憶をなくしてしまい、
読み書きができなくなったかわりに、
猫とお話ができるようになったり、
不思議な力を持つようになったナカタさん。

15歳のときからずっと一緒だった少年を
20歳のときに永遠に失ってしまった美しい佐伯さん。

いろんな文人墨客の書籍が揃っている甲村記念図書館。

とてもひとつに慣れそうもない話の数々が見事に
収束していくところがたまらなく、面白いです!

15歳の時の、「今の自分ではなく、何か新しい自分になりたい。
でも、新しい自分になり、古い自分を捨てるときの怖さ。」
みたいな、心象を小説にしたらこんな感じになるのでしょうね。
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by spring-springer | 2005-10-17 11:05 | 読書欲